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「年忘れ・2007」

振り返れば今年も瞬く間に過ぎた1年であった。
数日前、日頃から音楽制作で苦楽を共にしている仲間たちと
極上の焼き肉を味わいながらの忘年会を楽しんだ。
今一つ体調は優れなかったが、親しい仲間たちの笑顔を見るうちに、
いつの間にか幾分か元気を取り戻せたような気がする。
言うまでもなく、来年もまた彼等と共に1つ1つの仕事を一所懸命に、丁寧に、
取り組みながら、悔いのない作品を手掛けたいと願いつつ家路に着いた。

何といっても来年には20代の頃から憧れていた映画監督、
ジョン・ウーの大作映画「Red Cliff」における音楽制作(作曲)
ならびに劇場公開が控えている。
第一弾のレコーディングは来年3月を予定しているが、
作曲作業はすでに始まっている。
予定では前編&後編の2部作となる。
顔合わせの打ち合わせからカウントすれば、
おそらくは計1年8か月間ほどの歳月を、この作品に費やすこととなる。
これほど長い期間を、1つの作品や1人の監督と共にした経験は未だない。
必ずや人生の幕を下ろす時、おのずと脳裏に浮かんでくる作品となることだろう。

今から約2年前、日頃はロサンジェルスに居を構えるジョンとプロデューサーの
テレンスが北京に滞在している所を、以前から知人でもあったロサンジェルスの
エージェントより紹介されて、マネージャーと共に2人で会いに行った。
今から思い起こせば、その様相はまるで「突撃・隣の晩ごはん!」のようだったが、
そんなボクたち2人をジョンとテレンスは心温かく迎い入れてくれた。
それから2年経った今、彼等の次回作に作曲家として参画している喜びは、
もはや言葉で表現できる次元のものではない。

初めてジョンに会った北京での夜。
2年後に「Red Cliff」への参画が正式に決まった東京での夜。
この二つの夜を結びつけたもの、それは紛れもなく心の底から
湧き起こってくるような生きる活力と創作への意欲に他ならない。

来る2008年。ボクは大切な家族や仲間たち、そしてジョンやテレンスの為に、
自らが手にしている情熱と才能の全てを彼等に捧げる。

皆様、今年も誠にありがとうございました。どうか良いお年をお迎え下さい。

December 2007 岩代太郎



© 2007 Taro Iwashiro
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