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「Sinfonia 2001」
まずはこのところ、忙しさにかまけてエッセイをしばしお休みしてしまいました。ゴメンナサイ。 さて、いよいよオーチャード・ホールでのコンサートが近づいてきました。まだまだ準備が終わら
ず、追いつかず、ままならず、といった日々の連続です。この場を借りて、関係者の方々には思わ ずお詫びを申し上げたい程です。ゴメンナサイ。(何だか今回は謝ってばかり・・・です。)
ともかく、ボク如きの作曲家が、自作自演のオーケストラ・コンサートを催すというのは、なかな かに採算を考えると経済的負担の大きい仕事となります。
がしかし、今回は数多くの方々に快く御協力を戴き、何とか実現へとこぎつけました。だからこそ、 一人でも多くの方々にお越し戴きたいと関係者一同、切に願っている次第です。
18,9世紀のヨーロッパ。作曲家の自作自演によるオーケストラ・コンサートは、貴族からの 支援などにより、ある時は社交界の催し物として、またある時は大衆向けの娯楽として催されていました。
現在でもそういった主旨のコンサートが欧米では日本よりも日常的に催されているようです。とにもかくにも、 最近の日本の音楽業界的には、作曲家の自作自演によるオーケストラ・コンサートを目にすることはめっきり
少なくなりました。 が、しかし、作曲家が作曲家としてのあり方を自問自答するにあたり、「自分への期待感、 すなわち依頼された仕事」と、「自分からの期待感、すなわち純然たる創作意欲」は本来、限りなく平等に位置
するべきものである、とボクは 日頃から考えています。何故ならば、周囲からの期待感は新たなる自分の可能性を 導いてくれることもありますが、その一方で、その期待感に応えようとするがあまりの一方通行な創作姿勢には、
自分自身をも消費させてしまう危険性が伴っています。そこで、そういった危険性を回避する為に、自分自身と 常に対峙出来る作家性や作品性を作曲家は意識し続けなければなりません。その術として、一番大切にするべきモノが、
「自分からの期待感、すなわち純然たる創作意欲」であると、ボクは信じるのです。ゆえに、日頃から出来うる限り、 自分から発していく作曲家としてのあり方を、様々な活動を通して探求し続けたいと願うがあまり、今回のような
コンサートの実現とあいなりました。どうか10/5の夜、一人でも多くの方々に「自分への期待感」と 「自分からの期待感」の両者から導かれたボクの音楽を満喫して戴ければ、今これに勝る喜びはありません。
是非皆様、10月5日の夜にお逢い致しましょう。
September in 2001 岩代太郎 |
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